学会について

理事長挨拶

理事長挨拶

皆様

今年度より日本胎児心臓病学会の理事長を拝命しました吉松淳です。一般社団法人となった本学会最初の選挙で理事長に選出していただき、その責任に身が引き締まる思いです。法人化に尽力いただき、ここまで本学会を牽引してこられた稲村前理事長をはじめとする皆様に敬意を表するとともに、心から感謝申し上げます。

さて、本学会は胎児の心臓病に対して様々な形でアプローチし、その予後を改善する事を使命とする学会です。胎児を一人の患者と捉える、Fetus as a patientの考え方がその基本にあります。胎児はいずれ新生児となり、乳幼児、小児、思春期を迎え成人していきます。つまり私たちはひとりの人格の最も早い段階から関わる重要な責務を負った医療者なのです。胎児心臓病における医療レベルの均てん化、最先端の医療、研究の推進は私たちの重要なミッションです。それが常に患者様のためのものであることを忘れず、本学会の運営に力を尽くしたいと思います。

すでに各種委員会の再編を進めており、胎児心臓病に関する様々な事柄に取り組んでいます。胎児心疾患のregistration、スクリーニングの精度向上、日本各地の胎児心臓病に関する研究会との連携、またそれを世界にも広げていくこと、など魅力的なプランが進んでいます。必ずや学会会員の皆様に役立ち、それが患者様へのより良い診療へと反映されるものと確信しております。

皆様のご協力を得て、胎児心臓病へのより良い診療を目指して学会運営に努めてまいります。何卒宜しくお願い申し上げます。

令和4年2月吉日
一般社団法人日本胎児心臓病学会
理事長 吉松 淳